引用元 翻訳者: Scilla(@scilla_tftft)さん / X タイトル:云顶小温柔氏によるメル95解説動画翻訳(16.6) URL: 云顶小温柔氏によるメル95解説動画翻訳(16.6) 概要 本記事は云顶小温柔氏によるパッチ16.6における「メル95構成」の解説動画の内容をまとめたものです。 Project PBE 16.6でプレイヤーから満場一致で最強格の95構成と評価されている、メルとサイラスを軸にした構成の回し方について解説されており、序盤から中盤の進行、レベル8・9での盤面構築、配置のコツ、そしてアイテム選択に至るまで、状況に応じた柔軟な立ち回りが求められるパッチ16.6の環境に適応するためのノウハウが詰まっています。 内容 序盤〜中盤の進行 序盤の進行盤面 基本の進行: 序盤にサイオンを引き、ルブランが出せる時のみ「ノクサス(3)・ブルーザー(2)・インヴォーカー(2)」で進行し、最終的にメル95を目指す。 サイオンの育成: この進行を選ぶ最大の理由は、戦闘でスタックを溜めたサイオンがステージ4で優秀なメインタンクになるため。スタックのないサイオンは脆く、他の進行から無理にノクサスへ移行するとノクサスの基礎ユニットを集めるために大量のゴールドを消費してしまうだけでなく、ダリウスをアンロックしたりする手間がかかる。 パッチ16.6のテンポ: 3-2でレベル6、4-2でレベル8といった固定化されたセオリーは存在しない。盤面の強さ、ユニットのアンロック、体力の温存など、状況に応じて柔軟にレベルアップやリロールの判断を下すスキルが求められる。 レベル8の盤面構築 レベル8盤面 最優先目標: 早期にレベル8へ到達し、アンベッサを1枚引いてステージ4を乗り切るための重要なダメージキャリーである「メル」をアンロックすること。 ステージ4の戦い方: スタックの溜まった★2サイオンをメインタンクに据え、強力な「ノクサス(7)」で盤面を繋ぐ。 2種類の進行: アンベッサを自然に引けた場合: すぐにレベル8に上げ、ノクサス(5)の盤面にメルを追加。APアイテムを持たせてレベル9までやり過ごす。(これはリロールをしない場合のルートであり、体力とゴールドの両方に余裕があることが条件) アンベッサが引けない場合: リロールしてアンベッサを探しつつ、スウェインやダリウスを★2にして盤面を強化する。サイオンのスタックが不十分なら、★2になったスウェインかダリウスをメインタンクにする。 ユニットの柔軟性: ピルトーヴァー(2)の効果が微妙ならヴァイをニーコに変えてアルカニスト(2)を発動。タリックやスカーナーの★2が引けたらシナジーを無視して単体性能で採用するのも有効。 レベル8滞在の選択肢: 状況が厳しければ無理にレベル9を狙わず、レベル8でノクサス(7)を維持してルブランやダリウスの★3を狙う。上位入賞を狙えるAランク相当のパワーがある。 レベル9の盤面構築(最終形) レベル9盤面 (左上:ゴールドが少ない初期段階、右上:アジール型、左下:シュリーマライズ型、右下:フィドル型) レベル9盤面2 (左上:キンドレッド型、左下・右下:ジリアン型) 無事にレベル9へ到達した後の立ち回りは、構成の最終的な強さを決定づける非常に重要なフェーズだ。ここでは、豊富な資金と高コストユニットを活かした「メル95」構成への移行と、盤面の最適化について解説する。 1. レベル9到達時の最優先タスク レベル9に上がったら、集めたゴールドは サイラスのアンロックとメルの★2作成 に最優先で投資する。 ノクサスの紋章がある場合: ノクサス(7)を維持したままサイラスを追加し、メルの★2を探しに行く。 紋章がない場合: 低コストで影響力の少ないユニットを外し、ノクサス(5)をキープする。コストパフォーマンスの良い強力なユニットへ入れ替え、盤面を最適化していく。 プレイの要点 資金が少ない初期段階では、無理に形を変えずにノクサスの盤面を維持し、終盤に向けて徐々に高コストユニットへ移行していくのが基本。 2. コアユニットと相棒の選択肢 「メル95」は非常に上限が高く、ショップの引きや余りアイテムによって完成形が多岐にわたる。 以下の4体を固定のコアユニットとし、残りの枠を柔軟に埋めていく。 また、レベル9に上がったら 何よりもまずサイラス★2、メル★2を作る ためにゴールドを使用する。 コアユニット(4体): スウェイン、シヴァーナ、メル、サイラス 【サイラスの相棒枠】 ヴァイ: ピルトーヴァーを出したい場合に採用する(※ピルトーヴァーの効果が「ケンカの作法」である場合は優先度を上げる)。 ニーコ: アルカニストを出したい場合に採用する。 ダリウス: ノクサスユニットが足りない場合に採用する。 【メルの相棒(ディスラプター)枠】 セラフィーン: ピルトーヴァーを出したい場合に採用する。 アジール: ピルトーヴァーが不要な場合に採用する。最低でも2体の近衛兵を召喚するため、構成全体の耐久力を補強できる。 3. 状況に応じたフレックス枠の活用 高コストで盤面が固まるまでは前衛の耐久力が不足しがち。 卓の状況(他プレイヤーの構成)に合わせて、以下のユニットをフレックス枠として柔軟に組み込んでいく。 タリック&スカーナー: AP構成が多い現在はタリックの魔法防御バフが強力。ADやファイター構成が多い卓ならスカーナーを採用する。 フィドルスティックス: アンベッサと相性が良く、広範囲への魔法防御低下と強力なCCを提供する素晴らしい最適化案となる。 オーン: バフにより単体性能が高く、メルと共にアイテムを生成できる優秀なユニット。 アニー: 枠に余裕があれば★2で採用。召喚されるティバーズが頼りになるタンクとして機能する。 ルシアン: アイテム不要でデバフをばらまく優秀なサポート役。 キンドレッド: AD系アイテムが余っている場合、ドレイヴンと合わせて韋駄天(2)を発動させる選択肢もある。 ライズ(シュリーマ): 余ったAPアイテムでデバフを撒きたい場合に採用。ただしパッチの影響でスキルが弱体化しているため、メインキャリーとしての運用は非推奨。 4. 破格の5コスト「ジリアン」の運用 新パッチで凄まじい強さを誇るのがジリアンだ。 4〜5つの地域シナジーを発動させたライズに匹敵する性能 を持ち、無理にシナジー要員を添えなくとも単体で十分に機能する。 強み: スキル発動が非常に速く、優秀なデバフ&後衛バフ要員。インヴォーカーを出すことでさらに強力になり、レベル10への到達も後押ししてくれる。 構成案①(資金が少ない場合): ブルーザーを残しつつインヴォーカーを発動させる形。 構成案②(資金が潤沢な場合): 盤面のベースを完成させた上で、フレックス枠に★2のタリックなどを添える完成形。 5. 環境のテンポに合わせた立ち回り 現在はパッチ初期ということもあり、卓全体のゲームスピードが比較的遅く、プレッシャーを感じずに理想の最終形(95構成)へ到達しやすい環境。 しかし、今後プレイヤーの環境理解度や熟練度が上がり、卓のプレッシャーが増してきた場合は注意が必要。 ノクサス(7)や(5)の盤面のまま長く耐え忍ぶ時間が求められるようになるため、パッチのテンポ変化に合わせて移行のタイミングを微調整していく必要がある。 配置の豆知識 配置マスごとの勝率 メル: スキル(半径3マス爆発)を利用し、メルを盤面の隅に配置することで、同サイドの奥にいる相手のキャリーを巻き込んで倒せる場合がある。ただし、統計上最も勝率が高いのは「最後列中央3マスのいずれか」。 スウェイン: 前衛の「A4」または「A6」に配置すると、隅にいる敵キャリーを効果的にコントロールでき、統計上の勝率も高い。 サイラス: DataTFT の統計によれば、サイラスを2列目の端に配置するとラックスの広範囲AOEを撃ちやすくなるが、絶対ではないため臨機応変に対応すること。 装備(アイテム)の考え方 各ユニットのアイテム統計 1. メルの装備優先度とデータの罠 メルの理想装備を最優先: 早期に盤面に出せ、極めて安定した後衛キャリーとなる。アイテム数が足りない場合は、サイラスに「盗賊のグローブ」を持たせて補う。 データ評価の注意点: 統計上でメルの基本装備の評価が低く見える。これは、早期入手したメルが強力な「レディアントアイテム」等を持った際の成績が良すぎで、通常装備のデータが相対的に悪く見えているだけなので、表面上のデータに惑わされないよう注意。 2. 必須アイテム①:細断 AP(魔法ダメージ)に偏った構成であるため、 細断アイテムの作成は絶対条件 となる。 理想: 後衛に「ヴォイドスタッフ」を持たせる。 妥協: 前衛に「アイオニックスパーク」を持たせる。 3. 必須アイテム②:負傷 アルカニスト構成は、現在猛威を振るっている「ゾウンワーウィック」のような高回復力のファイター構成を苦手とする。回復される前に倒し切るため、 負傷アイテムが生命線 となる。 4. 計画的なアイテム作成 装備は常に終盤を見据えて計画的に作る。ステージ5や6になってから「回復阻害や魔法防御低下がない!」と焦っても手遅れ。必須アイテムの欠けで勝てる試合を落とさないよう、序中盤から意識して確保しておくようにしたい。 所感 テンプレート構成を暗記するだけでは勝てない、現パッチのTFTの奥深さが非常によく表れている解説だと感じました。 特にこの「メル95」という構成は固定の形を完成させて終わりではなく、ショップに並んだ高コストユニットの引きやドロップしたアイテムの偏り、さらには卓全体の進行スピードに合わせて、常に最適なルートを選択し続ける必要があります。 最終盤面の自由度の高さも含め、プレイヤーの柔軟なアドリブ力が試される、やり込み甲斐のある構成だという印象を受けました。 チームビルダーとかで予習しないと試合であたふたして負けちゃいそうだ、、、 山こやま